分子が大きいヒアルロン酸はそのままでは吸収しにくい。
体内の合成力を高めることです。
最近は、ヒアルロン酸を配合した化粧品が数多く出回っています。皮膚の外からヒアルロン酸を補うと、保湿剤として表面をうるおわせることはできますが、分子量が大きいため肌から吸収して真皮のヒアルロン酸を増やすことはできません。
真皮のヒアルロン酸を増やすためには、皮膚での合成力を高める必要があるのです。
ヒアルロン酸は、グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンが繰り返し結びついた巨大分子です。あまりに大きい分子なので、ヒアルロン酸を摂ってもそのままの形で吸収することはできません。
食事で摂ったヒアルロン酸は、小さい分子に分解されて体内に吸収されます。その一部は、皮膚に運ばれてからヒアルロン酸にふたたび合成されます。つまり、ヒアルロン酸の材料になるものを食事で十分摂ることに加えて、合成力を高めることができれば、皮膚のヒアルロン酸を効率よく増やすことができるわけです。
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N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸をつなぐ、ノリのような役割をしているの
がヒアルロン酸合成酵素。ヒアルロン酸合成酵素をパワーアップすると、皮膚の
ヒアルロン酸は増加します。 |
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リュウガン果実エキスはヒアルロン酸をつくる合成酵素に働きかけます。
ヒアルロン酸に働きかける成分を探すために植物エキスを調べたところ、リュウガン果実エキスにその効果があることがわかりました。
ここにある動物実験の結果が報告されています。ラットにリュウガン果実エキスを3週間投与したところ、ヒアルロン酸合成酵素の遺伝子発現量は、投与しない群とくらべると投与した群では3.4倍に増えました。つまり、゜合成酵素をつくりなさい」という遺伝子が増えているということは、合成酵素が増えている証拠と考えられます。
実際、ラットの皮膚のヒアルロン酸量を比較すると投与した群では、投与しない群の1.3倍に増えていました。これらの実験結果から、リュウガン果実エキスには、ヒアルロン酸の合成力を高めることで、皮膚のヒアルロン酸量を増やす効果があると考えられます。
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リュウガン果実エキスを3週間投与した結果、ヒアルロン酸合成酵素の遺伝子発現量が、リュウガン
果実エキスを投与した群では3.4倍に増え、皮膚のヒアルロン酸は1.3倍に増加。リュウガン果実エ
キスによって「合成酵素をつくりなさい」という遺伝子が増えていると考えられます。 |
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リュウガン果実エキスを摂取すると、皮膚から蒸散する水分量が少なくなったことが確認されています。
リュウガン果実エキスを摂取すると、人間の皮膚ではどのような効果が得えられるのかという実験が報告されています。20歳から65歳の女性38名にリュウガン果実エキスを8週間にわたって摂取してもらい、皮膚のうるおい機能を調べる臨床試験結果です。
リュウガン果実エキスを1日に1500mg摂取する高用量群、500mg摂取する低用量群、摂取しないプラセボ群の3つに分けて、摂取後の角層水分量、皮膚から蒸散する水分量などの数値を機器で測定したところ、リュウガン果実エキスを摂取した群では、より顕著に皮膚から蒸散する水分の量が少なくなっていることが分かりました。
臨床試験でもリュウガン果実エキスを摂取すると、皮膚から失われていく水分量が減って、肌のうるおいが保たれやすくなることが確かめられています。
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8週間リュウガン果実エキスを摂取したところ、低用量群、高用量群ともに皮膚からの水分蒸散量が
減って、皮膚のうるおい機能がアップしました。 |
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臨床試験に参加した半数以上の人が肌の改善を実感しています。
リュウガン果実エキスを8週間摂取してもらった臨床試験では、終了後に実感アンケートを行い、肌の乾燥などがどのように改善したかを、被験者に答えてもらいました。
その結果、「肌の乾燥が改善した」と回答した割合は、リュウガン果実エキスを摂った量にともなって増加しました。
また、リュウガン果実エキスを摂取していた人たちは、このほかにも肌のハリやむくみが改善して、総合的に肌の状態がよくなったと評価しています。
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肌の乾燥状態の改善は、低用量群で40%強、高用量群で50%強の方が実感しました。 |
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グルコサミンやセラミドとの併用でさらに肌はうるおいを増す。 |
グルコサミンはヒアルロン酸の材料なので、補給することが大切です。
ヒアルロン酸は、グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンが交互に結びついた物質です。リュウガン果実エキスは、この2つの物質をつなぐ「ノリ」のような役割を果たすヒアルロン酸合成酵素を増やしますが、材料となる2つの物質が十分なければ、ヒアルロン酸は増えません。
しかし、グルコサミンは加齢とともに体内に含まれる量が低下するといわれている物質なので、補給する必要があります。グルコサミンを摂取すると、体内でN-アセチルグルコサミンに代謝されて、ヒアルロン酸の材料となります。摂取したグルコサミンのすべてがN-アセチルグルコサミンに変わるわけではありません。グルコサミンは関節軟骨などの材料にもなるので、ほかの部位で使われてしまう可能性もあります。皮膚のヒアルロン酸を増やすためには、直接ヒアルロン酸の材料となるN-アセチルグルコサミンの補給も効果的です。
セラミドは皮膚のバリア機能を維持する大切な成分です。
表皮の一番外側の角層では、細胞のすきまを埋めるように脂質が存在して、皮膚の「バリア機能」を保っています。その脂質の主成分がセラミドです。
セラミドは体内で合成される陶脂質ですが、加齢やアトピー性皮膚炎によって皮膚のセラミド量が低下することがわかっています。
セラミドが不足すると、角層の水分を保つことができずに肌はカサカサした状態になり、角層の細胞がはがれ落ちてしまうことも。また、バリア機能が低下するので、外部からの刺激が侵入しやすい状態になり、さまざまな肌のトラブルを引き起こす原因になります。
セラミドをサプリメントで摂取することにより、肌のうるおいを逃がさない効果が期待できます。
継続摂取してこそみずみずしい肌は保たれるのです。
リュウガン果実エキス、グルコサミンとN-アセチルグルコサミン、セラミドの4つの成分を配合した製品を8週間摂取した実感モニター試験が行なわれました。その結果、6割の方が保湿効果を実感したというデータもあるようです。
2〜3ヵ月間続けて摂取すれば、肌の改善が実感できるはずです。さらに継続して摂取すれば、肌の状態はみずみずしく保たれます。
これから乾燥が気になる季節です。リュウガン果実エキスでみずみずしい肌を保っていきましょう。
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